特別な夜。
2013.02.14
人はうつ伏せになると本音を語りだします。その日訪れた方々に鍼を打ちながら僕は色々な人生を聞きます。 夜、最後の患者さんを送り出すと灯りを落とし、じっと一杯の珈琲をいただきます。 するとぼんやりとその日に聞いた悲喜こもごもが心に浮かんでは消えてゆきます。 バレンタインの夜は特別です。 皆さまから戴いたそのひとつひとつがその時間により味わい深い色を添えてくれます。 どうもありがとうございます。 治療家冥利に尽きます。 詩人ゲーテの言葉に 涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味は分からない というものがありますが、 僕は涙とともにチョコを食べながら、まさに治療家の味を味わっているのでしょう。